ブックタイトル肝炎医療コーディネーターこれだけは!

ページ
52/204

このページは 肝炎医療コーディネーターこれだけは! の電子ブックに掲載されている52ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

肝炎医療コーディネーターこれだけは!

Chapter 2肝Coが知っておくべきこととともに、治療に望まなければならないのに、感情のコントロールができない自分に驚き、不安も重なり動揺します。注意をしたいのは、告知のあとに、続けて今後の検査や治療の方向性を決定する必要がある点です。情動反応を呈している場合には、多くの患者は、診断や検査結果を記憶し、丁寧に理解することが難しくなります。そのため、病状や治療内容を理解し、今後の治療方針を決定するために適切なインフォームド・コンセントの手続きを踏むためには、情動反応の強さや経過を見通して、理解に負担のないスケジュールを組むようにします。適切なインフォームド・コンセントの手続きを踏むために具体的にできる工夫・時間的にゆとりをとれるのならば、落ち着いた後に再度説明をし、治療方針を相談する面接を設定する・本人の緊張がとれ、安心できるよう本人が望むのならば信頼する家族や第三者に同席を求める・治療に関する重要なポイントをまとめ、落ち着いたときに振り返ることができるように記録をして渡し、自宅で再度確認するよう勧めるストレス反応と睡眠ストレス反応に対応するうえで、睡眠の問題は重要です。不眠は、単に倦怠感を招くだけではなく、気分や集中力、決断力に大きく影響します。睡眠がとれているかどうか、睡眠の習慣やリズムなどで困っていることがないか尋ねます。通常、不安について医療者や患者さん同士で話しあったり、サポートしてもらうことで、睡眠が改善されていくことは多いです。しかしこれらの支援50