ブックタイトル肝炎医療コーディネーターこれだけは!

ページ
173/204

このページは 肝炎医療コーディネーターこれだけは! の電子ブックに掲載されている173ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

肝炎医療コーディネーターこれだけは!

況が不明」、「人材育成が困難」、「部署異動による活動の制限」、「業務時間外での活動の限界」などの意見がありました。また活動の場が所属している医療機関内に限定されている肝Coが大部分であり、行政や職域の肝C oを育成し、これを中心に社会に向けた活動を展開すべきと考えられました。肝炎地域コーディネーターとは?2018年度からは医療機関や行政機関、職域といった活動の場に応じて、「肝炎医療コーディネーター(肝Co)」と「肝炎地域コーディネーター(以下、肝炎地域Co)」の2種類のコーディネーターの養成を開始しました。肝Coは医療機関や調剤薬局に勤務する職員を、肝炎地域Coは民間企業で労働者の健康管理を行う職員、県や市町村の肝炎事業に携わる職員、患者会会員を対象としています。それぞれの役割として、肝Coは「肝臓病教室の開催、治療に関する助言、医療機関における助成制度の案内」とし、一方、肝炎地域C oは「肝炎ウイルス検査の啓発、仕事を治療の両立支援、行政機関が実施する助成制度の案内」として、病院内外における肝Coの役割を明確化することとしました(表1)。肝Co養成講座も、肝Coと肝炎地域Coで別個に開催し、肝炎地域C o養成講座では、肝疾患の病態・治療法以外に、患者心理、治療と仕事の両立支援および肝疾患治療の助成制度についての各専門家を招いて講義を実施しました。これにより、S県では2018年度に新たに141名の肝炎医療Coとともに、64名の肝炎地域Coが誕生しました。肝炎地域Coの内訳は事務員・会社員が3 8名と最多で、次いで保健師が24名、また薬剤師、臨床検査技師がそれぞれ1名です(表1)。肝炎地域Coの活動として、例171