ブックタイトル肝炎医療コーディネーターこれだけは!

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概要

肝炎医療コーディネーターこれだけは!

Chapter 5地域の一員としての肝Co活動:各地の課題解決を視野においた活動事例Dr.Mの離島肝Co支援奮闘記離島の健康維持を拠点病院が支援するO県は離島が多いことから、拠点病院活動の目標の一つである肝疾患診療の均てん化が十分ではない状況です。拠点病院に勤務する肝臓専門医のM先生は、少しでも改善に繋がるような活動ができないかと悩んでいました。そんな中、日本最西端の島に勤務する保健師である肝Coから相談のメールが届きました。内容は島に一人しかいないHBV感染者への対応についてでした。M先生は対応方法を説明しながら、島民の肝疾患の現状について聞かせてもらいました。すると、肝炎ウイルスというよりは飲酒や生活習慣に関連した肝臓病についても指導が必要であり、離島で働く保健師ならではの悩み事が沢山あることがわかりました。離島の保健師(肝Co)の悩み事1.離島では飲酒以外に特段の娯楽がなく、多くの方の飲酒習慣が良くないこと。2.地域住民のつながりが強く、行事ごとも多いので、飲酒の機会が非常に多いこと。3.他地域から来島した肝Coである保健師は、地域住民と仲のよい関係を維持しないと何も活動ができません。そのため飲酒を含む生活習慣の改善について強く指導することがなかなか難しいこと。4. O県の中心都市で行われる肝臓病の講習会にはなかなか参加できないので、最新の情報が得にくいこと。5.島には診療所に常勤の医師が一名おられますが、肝臓専門医164